Photo: Jaap Arriens / Getty Images
自分で得たお金を将来のために有効活用するひとつの方法として株式投資があり、投資先の企業を発掘するには女性ならではの目線が役立つ、ということを前回の記事で紹介しました。
しかし、実際にやるとなると「難しそう」「損失が怖い」「数字に強くないとできないのでは?」などなど、リスクに対する不安がなかなか払拭できないという人も多いかもしれません。私自身も、投資に興味を持つ前はそうでした。けれどはじめてみると、これらのネガティブなイメージはあっという間に解消され、今では「投資は楽しいもの、人生を豊かにしてくれるもの」と実感しています。
そこで今回は、投資に興味があるけれど、怖くてその一歩が踏み出せないという方のために、株式投資のよくある疑問や誤解を整理し、わかりやすく紐解いていきます。
1. 経済の専門知識がなくてもできる?
Photo: Stanislav Kogiku / Getty Images
前回お伝えした通り、株式投資の銘柄は日常からヒントを得て探すことができます。新型コロナウィルスによって始まった自粛生活では、リモートワーク、ゲームや電子書籍、テイクアウトなどが注目されました。
例えば「Nintendo Switch」の需要が高まり、さらにゲームソフトの「あつまれ どうぶつの森」が大ヒットして供給が追いつかないほどの状態になりました。発売元の「任天堂」の株価は堅調です。
経済というと「難しい」「とっつきにくい」と言ったイメージをもつ方も多いでしょう。しかし、普段私たちが食事に出かけたり、旅行をしたりすることも経済活動の一部です。そう考えると、経済がぐっと身近に感じられませんか? 特別詳しくなってからでないと、投資ができないということはありません。投資をはじめることで、自身の日常的な経済活動に対する理解も自然と深まっていくはずです。
2. 数字に強くないと難しい?
Photo: Godong / Getty Images
株式投資は、売上や利益などの数字と日々にらめっこし、複雑な計算や分析ができなければ難しいというイメージがあるかもしれません。しかし、実のところ株式投資で知っておきたい計算はほんのわずかです。
株式投資をする上で絶対に知っておきたい指標が「PER(株価収益率)」というもの。これは、「今の企業の価値は、純利益に対しての何倍の値がついているか」ということを測る指標で、15倍が標準と言われています。算出方法は至って簡単で、「株価÷1株純利益」で割り出すことができます。
例えば、現在の株価が1,000円、1株純利益が100円の企業の場合、1,000÷100=10PER、つまり10倍となります。この企業が、順調に業績が伸びているのであればPER15倍くらい、すなわち1,500円くらいまで株価が上昇するのではないかと予想できるわけです。投資をしていると他の計算に出くわすこともありますが、どれもこの程度の計算なので、数字は苦手……という人でも簡単に攻略することができるはずです。
3. 損失が怖くて踏み出せない。
Photo: Jaap Arriens / Getty Images
「投資」と聞くとギャンブルを連想する人もいるでしょう。株式投資においてギャンブルと言われる取引は、企業の業績や価値は関係なく、相場の値動きに対して利益を得る方法です。一方、私自身が実践しているのは、企業の業績の見通しがよく、将来的に有望な企業に投資するものです。このような企業は長い目でみると株価は上昇しますし、長期的な視点で取引をすれば、損失を出す可能性は低くなります。
もちろん、株式投資に損失はつきものです。投資先の業績が悪化したり、経済状況が変わると、株価はあっという間に20%以上下落することも少なくありません。
だからこそ、ポイントを押さえておくことが重要です。
まず、利益を確定する目処となる「目標株価」と、一定の損失が出た場合に取引を強制終了する「ロスカット」の価格を決めることが重要です。そして、最初に決めた価格まで下落したら、後から上がったらどうしよう……なんて思わずに、必ず売却しましょう。
はじめはこの価格設定を難しく感じるかもしれませんが、意識さえしていれば、大きなダメージは回避できます。仮にある銘柄で損失が出たとしても、ほかの銘柄で利益を得られれば全体としてOK。一喜一憂せずに、おおらかな気持ちで損失を受け入れることが、上達のための近道といっても過言ではありません。
また、大切な資産を守るためにも背伸びをせず、まずは少額で始めて値動きに慣れていくとよいでしょう。この先、ご自身のライフスタイルや世の中の変化などで収入が減る事態が起きても、「お金に働いてもらう=投資をする」ことで、リスクや不安を軽減することができるのです。
4.まとまった資金がないとできない?
Photo: Brth Aadne Strenes / Getty Images
以前は、100万円以上の資金が必要な企業も多くありましたが、2018年から株の売買単位が100株に統一されたため、少額から投資できる企業もずいぶん増えました。例えば、近年ニーズが高まっている「障がい者雇用」の支援を行っている「エスプール」という企業の株価は745円(2020年6月26日現在)です。同社では、農園を企業に貸し出し、借りた企業が直接障がい者を雇用することで、障がい者が長期に安心して就業できる環境をつくっています。また、収穫した野菜を企業の福利厚生として社員に配布するプログラムなども提供しています。このような将来的にも有望な企業を、7万円程度の投資で応援することが可能なのです。
5. 常に相場を見ていないといけない?
Photo: Jason Bauer / Getty Images)
ドラマや映画で、何台ものディスプレイをデスクに置いて、常時、株価を監視しているようなシーンを見たことはありませんか。そのような取引は「デイトレード」と言って、その日のうちに売買を完結してしまう取引方法です。
一方の株式投資は、数週間~数カ月での売買や、半年〜数年という長いスパンでの投資方法などさまざまです。働きながら取引をする方が多いと思うので、まずは数週間以上かけて行うような、少し長いスパンでの投資がはじめやすいでしょう。そうすれば、ディスプレイにかじりつかずとも、働きながらの株式投資は十分に可能です。
投資スタイルはさまざまな手法がありますので、勉強しながら、自分のライフスタイルや性格に合った投資方法を探しましょう。
PROFILE
片山理恵(かたやま・りえ)
FPの資格取得と3男出産をきっかけに株式投資を始め、会社員からフリーランスのFPに。ブログやFPwomanなどで、株式投資、お金の教養、子育て中の働き方などに関する記事を執筆するなど、より豊かに楽しく暮らすための「お金の教養」を広めるべく活動中。
過去の記事はこちら。
Text: Rie Katayama Editors: Maya Nago, Mina Oba
"損失" - Google ニュース
June 26, 2020 at 11:12AM
https://ift.tt/3hZv28B
「損失が怖い」は間違い!? 株式投資のよくある誤解を解こう。【VOGUEな投資術】 - VOGUE JAPAN
"損失" - Google ニュース
https://ift.tt/35A3Y8u
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "「損失が怖い」は間違い!? 株式投資のよくある誤解を解こう。【VOGUEな投資術】 - VOGUE JAPAN"
Post a Comment