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IATA、航空会社の年間損失843億ドル 貨物運賃3割上昇、21年旅客数は14年並みに - Aviation Wire

 IATA(国際航空運送協会)は現地時間6月9日、2020年の航空会社の損失は過去最大規模の843億ドル(9兆844億円)が見込まれると発表した。新型コロナウイルスの影響で世界的に運休が続いていることから、売上高は2019年の8380億ドルから4190億ドルに半減を見込む。一方、2021年は5980億ドルに収入が改善し、損失は158億ドルと予測している。

2020年の航空会社の損失は843億ドルとIATAが予測=20年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 IATAのアレクサンドル・ド・ジュニアック事務総長兼CEO(最高経営責任者)は声明で、「財政的に、2020年は航空史上最悪の年になるだろう。平均して今年は毎日2億3000万ドルが業界の損失に加算されることになる。年間22億人の乗客を想定した場合、航空会社は乗客1人当たり37.54ドルの損失を被ることになる」と述べた。IATAによると、4月の旅客数は約95%前年sを下回ったという。

 2020年の輸送量は収入旅客キロベースで前年比54.7%減少すると予想。旅客数は約半分の22.5億人となり、2006年とほぼ同水準を見込んでいる。一方で、キャパシティは40.4%の減少が見込まれている。また、運航コストは需要ほどには下がっておらず、総費用は前年を34.9%下回る5170億ドルと見込まれる。

 貨物は前年と比べて1030万トン減の5100万トンと予測。旅客機の貨物室を使った輸送ができないことから貨物輸送容量の不足が深刻化しており、年間の運賃を約30%押し上げるとみている。貨物収入は、前年比8.2%増の1108億ドルに達する見通し。

 2021年については、全世界の総旅客数は33億8000万人と、2014年の33億3000万人とほぼ同水準に回復するとみられるものの、2019年の45億4000万人を大きく下回ると予測している。収益は5980億ドルと予想され、2020年比で42%改善するが、2019年の8380億ドルを29%下回るとみている。

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