日産自動車は28日、今期(2021年3月期)の営業赤字額が4700億円と前期の405億円から大きく拡大する見通しを明らかにした。新型コロナウイルスの影響で販売が落ち込む一方、部品販売や連結販売会社の収益悪化も影響する。
日産が従来未定としていた通期の営業損益見通しは市場予想の平均値2159億円の赤字を大きく上回り、ブルームバーグのデータでさかのぼれる1994年3月期以降で最悪となる。日産の発表資料によると、今期の売上高は前期比21%減の7兆8000億円となる見通し。純損失は6700億円と前期並みを見込んでおり、年間配当は見送る。
日産の今期業績予想 |
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新型コロナの影響が本格化した第1四半期(20年4-6月期)の売上高は前年同期比半減と不振。今期の世界販売台数は新型コロナ感染症の第2波が来ないとの前提で前期比16%の減少を見込む。
内田誠社長兼最高経営責任者はオンライン中継された会見で、日本と中国以外の地域では市場全体の縮小を上回る販売減を見込むことについて、米国での販売奨励金の抑制など「これまでの課題であった過度に台数を追うことをせずに販売の質の向上に向けて取り組んでいることが主な要因だ」と説明した。
今期の主な計画値 |
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18年のカルロス・ゴーン元会長の逮捕以降に鮮明となった日産の業績低迷は、コロナ禍による世界的な需要減で拍車が掛かっている。5月には販売台数に対して過剰となった生産能力の削減やモデル数の削減などを柱とする新たな中期経営計画を明らかにしていた。
自動車調査会社カノラマの宮尾健アナリストは今期の純損失見通しが前期実績とほぼ同水準となったことについて、前期が日産自体の問題だったが今期は業界全体に打撃を与えている新型コロナの影響が大きく、「金額的には同じだが中身はまったく違う」と指摘。日産が思い描いた中期計画での立て直しに狂いが生じると赤字幅が拡大することも考えられ、「上振れより下振れリスクの方が可能性が高い」と述べた。
内田氏は第1四半期の業績と通期の見通しは、「非常に厳しい内容になっているが、これは想定していた」とした上で、中計の「取り組みを確実に実行していけば、23年度までには会社を再び成長に戻せると確信している」と語った。
日産は販売立て直しに向けて、中計発表時から18カ月間で12の新型車を投入するとしており、これまでスポーツタイプ多目的車(SUV)「 ローグ」や電気自動車「 アリア」といった新モデルを発表。今後の巻き返しを図る。
日産20年4-6月期業績 |
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(会社の幹部の発言や識者コメントを追加して更新します)
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July 28, 2020 at 03:10PM
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日産は今期営業赤字4700億円、新型コロナ打撃で損失拡大-無配に - ブルームバーグ
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