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話題のレモンコーヒーに健康的メリットはある? - ハーパーズ バザー・オンライン

Adul Promnok / EyeEmGetty Images

1日のスタートには淹れたてのコーヒーが欠かせない人がいる一方で、グラス1杯の爽やかなレモンウォーターで目覚める人もいる。そして今、その2つを一緒にしたドリンクが、脂肪を溶かし、頭痛を緩和し、肌を保護する効果があると話題になっている。

コーヒーもレモンも、それぞれ健康上のメリットがあることは研究されているが、この2つを合わせることによるメリットには疑問が残る。そこで、栄養士でシニアパーソナルトレーナーのルーク・ハンナと話をして、モーニングコーヒーにレモンを絞ることは科学的根拠はあるのか探ってみた。

コーヒーとレモンの成分

多くの人にとって、コーヒーは毎日の必需品だ。英国コーヒー協会によると、毎朝飲まれるコーヒーは20億杯で、世界一人気のある飲み物になっている。

コーヒー豆を焙煎して作るコーヒーには、記憶や集中力、エネルギー値といった脳のさまざまな機能の向上に関与する刺激物、カフェインが含まれている。

一方、レモンは世界でもっとも生産量の多い柑橘フルーツ。その薬効成分は何世紀にもわたって用いられ、繊維質も豊富だ。

コーヒーもレモンも、過剰なフリーラジカルの弊害から体を守る抗酸化物質を多く含むことで知られる。その2つを合わせる場合、240mlのコーヒーにレモン1個分の果汁を入れるのがいいと推奨されている。

「カップ1杯のコーヒーにはB12、B5、マンガン、ポタジウム、マグネシウム、ナイアシンなどのビタミンやミネラル類が含まれています」と、ハンナ。「コーヒーにはパワフルな抗酸化物質が豊富で、果物や野菜を合わせるよりコーヒーのほうが抗酸化物質を多く摂取できることを発見した研究もあります」

「他の果物と同じくレモンは植物化学物質の供給源で、特にビタミンCが豊富です」と、彼は続ける。

コーヒーとレモンの健康メリット

レモン入りコーヒーを飲むことで特に健康メリットはあるのか否かを理解するために、まずはそれぞれ別々に考えてみよう。

コーヒー

肝臓保護から鬱病予防まで、コーヒーの広範にわたる健康メリットを主張する研究は多数ある。

これまでに行われたもっとも大規模な研究のひとつ、アメリカ国立ガン研究所とアメリカ国立衛生研究所による研究で、毎日7杯のコーヒーを飲むと死亡リスクが16%低下することを発見。

日常的に飲むことで、さまざまながん、特に乳がん、大腸がん、結腸がん、子宮内膜がん、前立腺がんや、心臓病、パーキンソン病、2型糖尿病など多くの慢性病のリスクを減らすことにつながるという。

それだけではない。精神的、肉体的パフォーマンスを高めるのに、カフェインはもっとも効果的なサプリメントのひとつだ。

「強度や筋肉の耐久力、注意力、自覚的運動強度(RPE)などが潜在的に増すメリットがあるということは、同じワークアウトをした時に、カフェインの後押しがない場合より、ある場合のほうが負担を少なく感じるということです」と、ハンナは言う。

レモン

レモンは、食道がんや胃がん、膵臓がん、乳がんなどのリスク低減につながるビタミンCとフラボノイドが豊富。

レモン1個にはビタミンCが31mgと、1日に推奨される量の51%が含まれている。ビタミンCが豊富な果物や野菜を食べると、心臓病や心臓マヒのリスクを減らし、免疫機能を保護し、感染病と闘う役に立つ。

レモン入りコーヒーにあると言われる健康メリット

レモン入りコーヒーを飲む健康メリットとしてあげられているものがいくつかある。ハンナに正しいかどうか判断してもらおう。

レモン入りコーヒーは脂肪減少を助ける

判定:✖

まったく根拠がないわけではない。カフェインは代謝率アップを助けるという研究があり、これは安静時にエネルギーがより燃焼されることにつながる。また、神経系を刺激し、脂肪を分解するよう脂肪細胞に直接シグナルを送る。

とはいえ、1日に摂取したカロリーを上回るカロリーを燃焼するなど、カロリー不足にならない限り、脂肪ロスに何らかの効果があるというものではない。

だが、「コーヒーを飲むと食欲を抑える効果があると多くの人が報告しているので、カロリー摂取は減るかもしれません」と、ハンナ。

では、レモンは? ほとんどの果物がそうであるように、一般的にはヘルシー。だが、「脂肪ロスとなると科学的に証明されたメリットは特にありません」という。

要するに、コーヒーとレモンを合わせると余分な脂肪が落とせるというメリットには何の証拠もないということだ。

レモン入りコーヒーは頭痛を緩和する

判定:✖

これはほぼまったくと言っていいほど根拠がない。カフェインを摂りすぎると頭痛になる率が高まるという研究がある一方で、それと正反対のことを言っている研究もある。

「ある研究では、カフェインをかなり多く、1日に500mg以上摂取する人は、1日に125mgと少ししか摂取しない人と比べて、偏頭痛ではない頭痛を起こす頻度が18%高いことがわかっています」

だが、イブプロフェンなど店頭で買える鎮痛薬と一緒にカフェインを摂取すると、有効性が改善するかもしれない。

「日常的に頭痛のある人は、自分には何が効果的か知るために、カフェイン摂取量を実験してみるといいかもしれません」と、ハンナ。「でも、コーヒーにレモンを加えることが頭痛を和らげるという根拠はありません」

レモン入りコーヒーは肌の健康に役立つ

判定:✖

「健康な肌は果物や野菜と関係していることが肯定的に証明されています」と、ハンナ。「とはいえ、果物と野菜の具体的にどの成分がそのメリットと関係あるのかはわかっていません」

絞ったレモン果汁から得られる微量栄養素の量はわずかだから、肌の改善を求めるなら、果物や野菜の全般的な摂取量を増やすことに取り組んだほうがいいと、彼は説明する。

レモン入りコーヒーの副作用

コーヒーとレモンを合わせると何か副作用があるという根拠はない一方で、覚えておきたいことはいくつかある。

レモン果汁はかなり酸性で、時間とともに歯のエナメル質に酸蝕を起こすので、飲んだ後は水で口をすすぐといいかも。

「カフェインには約6時間の長半減期があり、つまりは飲んだ後、体内のシステムに長時間残っているのです。だから、午後3時以降はカフェインを摂らないことをお勧めします。でないと、睡眠に影響を及ぼします」と、彼は付け加える。

結論

朝のコーヒーにレモンを絞っていれたい? 「コーヒーにレモンをいれて楽しみたいなら、どうぞやってみてください。でも、この2つを特に組み合わせることで魔法のようなことが起こるとは期待しないでくださいね」

Translation: Mitsuko Kanno From Harper's BAZAAR UK

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April 29, 2020 at 12:00PM
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